「あわび」といえば、一番に浮かぶのは高級食材のイメージ。しかし手頃な値段で、あわびメニューを食べられるお店があるという情報を入手。
行ってきたのは、弘大にある『済州金万福(チェジュキムマンボッ)』のチェーン店。本店は、海鮮で有名な済州島にあるそうです。
行った日:4月11日(木)13時20分
頼んだものと値段:전복성게해물면(アワビとウニの海鮮ラーメン)8,500ウォン
통전복주먹밥(まるごとあわびおにぎり)5,500ウォン
お店は、ショッピングモールの中にあります
弘大延南洞店は、『AK& 弘大店』というショッピングモールの中にあります。駅からも近くて、わかりやすい場所。
お店は1階にあるので、この扉から入ってまっすぐ歩いていると、右側に見えてきます。
私たちが行った時、お客さんは1人しかいませんでしたが、食事をしている間に満席になりました。
ショッピングモールの中にあり、特に仕切りもないため、お買い物をしてる人にチラチラ見られるのですが、友人も一緒ならそれほど気にならず。
平日だったせいか、そもそも人もそんなにいなかったので……。
窓側を向いて食べられるカウンターの1人席が充実しているため、ひとりごはんにも使えそうです。
まずはカウンターにて、メニューを注文
どれもおいしそうで迷ってしまいましたが、大きなあわびがのっているおにぎりが印象的だったので、まずはそちらをオーダー。
おにぎりと一緒にビビンバを頼むという飯飯コンビは違うと思い、ここは、うどんにすべきかラーメンにすべきか迷った挙句……。
結局、ラーメンを頼みました。「まるごとあわびおにぎり」が5,500ウォンで、「あわびとうにの海鮮ラーメン」が8,500ウォン。あわび三昧なのに、なんとお値段は合計で14,000ウォンです。
注文を聞いてくれたアジュンマは、笑顔でやさしく応対してくれました。毎回思うのですが、笑顔が見られるだけで、お料理の味にも期待が高まります。
「あわびのラーメン」と「あわびのおにぎり」を食べられる贅沢
番号を渡されるので、呼ばれるまでしばし待ちます。待つことおよそ10分。番号を呼ばれたら、カウンターに取りにいくシステムです。
こちらから何も言わなくても、アジュンマが韓国語で、お箸とかスプーンは机の下の引き出しにあると教えてくれました。親切~。
ラーメンのいい匂いが漂い、食欲をそそられます。値段が安いからといって、決して少量ではありません。おにぎりはそれなりに大きくて、ラーメンも普通にたくさん入っています。
商品名は「あわびとうにの海鮮ラーメン」ですが、うにへの期待は捨てた方が良いかもしれません。たまに「あった!」と見つけられるものの、うにを楽しむには惜しい感じ。
しかし、メインはあわび。薄切りのものが入っており、ちゃんと物体を確認できます。コリコリした食感と共に、自然の味を楽しめるのがうれしいです。
わかめやあさりも入っていて、スープは海鮮の味がつまっています。一見辛そうに見えるのですが、辛いものが苦手な友人でも、「全然大丈夫」と完食していました。
それから、これが「まるごとあわびおにぎり」。あわびを食べたいという欲求を、見た目から満たしてくれているっ!うぅっ、ふるえるっ!!
庶民ゆえ、5,500ウォンもするおにぎりなんて見たことありませんが、あわびがのっていてこのお値段なら、全然アリです。
あわびはやわらかくて、かんでいる時の幸せといったら!ごはんは、自然派と呼ぶにふさわしい味。ビーガンの方とか好きそうな味~。(個人的には、心がおしょうゆを求めていました…… )
さらに、中には大きなたまごやきが入っていました。イメージは、お寿司の上にのっているたまご。
ただ、日本のもののように甘いわけではありません。こちらも、やさしい味という表現がピッタリかも。
余談ですが、学生時代、ある島出身の友人が実家から戻ってきた時に持参していたのが、お弁当箱いっぱいに詰められていた「あわびごはん」。
私たちはみんな唖然としましたが、友人は「おじいちゃんが海にもぐって取ってきてくれるから、飽きるほど食べた。いくらでも食べて~」と言い、これまた唖然としたのを覚えています。
あわびと言えばそんな話を思い出し、韓国にわたってまでも、あわび弁当のことがよみがえり……。ま!とにかく、おいしくいただきました!
『済州金万福 弘大延南洞店』の感想まとめ
私たちが行った時、お客さんは韓国人ばかりでした。そしてみんな決まって頼んでいたのが、「オジンオムチム(いかの和え物)」。
おいしいとは聞いていたのですが、友人と2人では全部食べ切れなさそうだし、かといって残りを持ち歩くのも面倒で断念。今でも未練たらしく、味が気になっています。
そして、「ビビンバ」も気になるところ。うにも堪能したいと思われている方は、ラーメンではなく、そちらを選ばれるのが良さそうです。
「あわびが入ってないっ!」と残念な気持ちになったり、「だまされたっ!」と憤慨したりすることもなく、ちゃんとあわびを堪能できるお店でした。
店員さんの感じも良かったので、あわびが恋しくなったら、また行こうと思います!
2022年9月追記:昨年の閉店を確認しました。本店やチェーン店は済州にしかないようなので、ソウル市内で食べられるのはとても貴重でした。また、ソウルのどこか行きやすい場所に出店してもらいたいです!