個人的に、ずっと興味を抱いていた「生タコの踊り食い」。なぜならば、2007年にドラマ『私の名前はキム・サムスン』で、チョン・リョウォンがとてもおいしそうに生タコの踊り食いを食べるシーンを見たから。
しかし異国で生ものを食べ、食あたりになるのはコワすぎる!という不安は消えないまま。
また、ドラマのシーンはたしか釜山だったはず。海産物を食べるなら釜山というイメージもあり、いつまで経っても幻の食べ物となっていました。
さらに「生タコの踊り食い(サンナクチ)」に興味を持っている友人は、なかなかいないだろうと思いあきらめていたのです。しかしこの時、一緒に旅をしていたオンニに提案すると、返ってきたのは「いいじゃん!行きたい!」という意外な反応。
早速お店を検索してみると、ソウルにもお店があったので、念願だったサンナクチを食べに行きました!
行った日:2017年3月平日 18:50
食べたもの:산낙지(サンナクチ)など
ソウルで生タコの踊り食いが食べられるお店『朝紡ナッチ』
お店の場所は東大門。路地を入り込んだ先にありました。扉の上の部分は透明のガラスですが、ちょうど私たちの目線の高さは白濁色になっており、中の様子がまったく見えません。
実は『朝紡ナッチ』はネットで調べてもあまり情報がなく、いろいろな意味で「大丈夫なのか?」とやや不安を感じながら向かったのです。そのため、入るべきかどうか一瞬悩みました。
しかし、オンニは「ここまで来たんだから言ってみよう!」と勢いよくドアを開け、入店。
『朝紡ナッチ』のスタッフの印象は? お店の雰囲気は?
私たちが行った時は、3人のアジュンマが在中。1人のアジュンマは厨房に、残り2人のアジュンマは椅子に座り仕込みをされていました。
メニューに日本語表記はあったものの、アジュンマは日本語不可。でも、愛想はとても良かったです。おしゃべり好きなオンニが韓国語で話しかけると、元気よく答えてくれていました。
撮影はしていないのですが、内観はとても広々としており、開放的な雰囲気。一言で言うと、昭和レトロな印象が漂っています。
置いてあった大きな水槽の中では立派なタコが悠々と泳いでおり、お店の中は海鮮市場のような匂いがしていました。
それなりに清潔感を保たれていますが、「キレいなお店じゃなきゃ無理!」「自分は潔癖症!」という方には厳しいかもしれません。
ちなみに来店時、お客さんは1人もおらず。お店は裏筋といえども東大門という繁華街にありながら、平日の19時に誰もいないなんて……。さらなる不安がよぎりましたが、もう意を決して注文するしかありません。
サンナクチ(生タコの踊り食い)ってどんなもの?
早速、生ダコの踊り食いを注文。韓国語では「산낙지(サンナクチ)」と呼ばれています。
踊り食いだけでお腹が満たされるとは到底思えず、鍋も一緒に頼みました。焼酎を飲みながら待っていると、お待ちかねの生ダコが登場!なかなかお目にかかる機会がないものですから、動画を撮ってみました。
ゆっくりとクネクネ動いています。とりあえず食べてみたところ、時々ですが、口の中でタコが動いているのがわかりました。
噛むとコリッという触感を楽しめます。ごま油をつけて食べていただくと非常に香りが良く、風味を堪能しながらいただけます。
生ダコは口に入れると吸い付かれると聞いたことがある通り、たしかにそのような瞬間がありました。
生ダコに舌鼓を打っていると、韓国人のお客さんがぽつりぽつりと入り始め、ようやく一安心。
鍋はあっさりした味付けで、具材はするりするりと胃の中へ。焼酎との相性も良く、身体がポカポカ温まります。
訪れたのは2017年3月の上旬でしたが、まだ少し肌寒い日だったのでとてもおいしくいただきました。
『朝紡ナッチ』の感想まとめ
私はドラマを見て「食べたい!」と思ってから10年も経過しており、期待が大きすぎたせいか「大満足!」という感想には至りませんでした。
しかしながら「一度は食べてみたい」という気持ちは満たされたので、ひとつの経験として行かれるのもおもしろいのではないでしょうか。
ちなみに、お店に行った時はブログを始めることはまったく考えていなかったため、鍋の値段を記憶しておらず。ただ、高いという印象はなかったため、誰でも気軽に行けるお店だと思います。
店名の韓国語表記:조방낙지
住所:서울특별시 중구 마른내로 167-36(ソウル特別市 中区 マルンネ路 167-36)
営業時間:10時~22時
休業日:日曜
アクセス:地下鉄4号線または5号線「東大門歴史文化公園」駅 8番出口より徒歩5分