日本では、風邪をひいた時に食べるものというイメージが強い「お粥」。しかしアジア各国にはバラエティーに富んだお粥がたくさんあり、日常生活でも頻繁に食するものだと知ったのは、すごーく昔の話です。
香港、そしてタイでお粥を食べた経験がありますが、あんなにおいしいものだとは知りませんでした。風邪をひいた時に食べる、あじけない食事というイメージは、一気に覆されたのです。そしてもちろん韓国でも、お粥は普通に親しまれている食べ物だというではありませんか!
『味加本』は有名ですが、これまたその昔、私の好きなあるモデルさんが「行ってきました」とインスタで紹介されていたのも、行ってみたいと思っていた理由のひとつです。
行った日:2017年7月平日 10:00
食べたもの:전복죽(あわびのお粥)
値段:10,000ウォン
『味加本』は、アクセスの良い明洞にあるお粥屋さん
「粥」という大きな文字が書かれているお店が、『味加本』。『神仙ソルロンタン』と同じビルの中にあり、『味加本』は2階にあります。
明洞にあるため場所はわかりやすく、方向音痴の私でさえすぐにたどり着けたので、迷われる心配はないと思います。
ただ2階にあるため中の様子がわかりづらく、ひとりごはんが苦手な私は、この後に及んで行こうかどうしようか迷ってしまいました。
しかしお粥を食べるなら朝だと思い、朝食も食べずに行ったので、空腹がピークに達していたことが大きな後押しとなり、意を決し階段を上がってお店の中へ。
ちなみにこの時は外観を撮影していなかったので、写真は2018年11月に渡韓した際に撮ったものになります。以前は行列などできていなかったのに、この時は長い列ができていて、ビックリしました!
行列に関しては、外観を撮影した時に行った『味家本』の下にあるお店『神仙ソルロンタン』の記事が参考になると思いますので、よかったら目を通してみてください。
店員さんの印象は?お店の雰囲気は?
店員さんは私を見て日本人だとすぐにわかったようで、「いらっしゃいませ~」と声をかけ、テキパキと席に案内してくれました。ホールに出ていたスタッフは、アルバイトらしき3人の女子と責任者らしき女性が1人だったと思います。
店内は広々としていて、明るい印象です。私が行った時は、中国人の観光客が大半を占めていました。ちょうど朝の10時くらいでしたが、お店の9割は埋まっており、とてもにぎわっている様子。
以前から気になっていた「あわびのお粥」を食べてみた!
注文したのは、「あわびのお粥」。ずっと、これを食べようと決めていたのです。しかし値段は10,000ウォンなので、あわび入りとはわかっていても、金額だけ見ると高いと感じるかもしれません。
値段を知っていたにも関わらず、いざとなると一瞬心が揺らぎ、8,000ウォンの「あずきのお粥」や7,000ウォンの「餅とあずきのお粥」もおいしそうだし、そっちにしようかなと迷いました。
でも初志貫徹で、注文を決意。ちなみに出されたお茶は、コーン茶。日本ではなかなか飲む機会もないので、お茶にまでテンションが上がります。
さて頼んでからそれほど時間が経たないうち、お粥が運ばれてきました。ドロドロと煮込まれた感じが、とってもおいしそう!身体にも良さそうな感じは、見た目からも伝わってくると思います。
パチリと写真を撮って、念願のお粥を早速、一口。く~っ!!ドロッとしたお粥が、スーッと喉元を通り、やさしく胃に落ちていく感じがたまりません。空腹だったので、食道を通って流れていく感じが、余計にわかったのだと思います。
気になるあわびの分量ですが、満足できる分だけ入っています。コリコリとした触感を何度もしっかり楽しめるので、10,000ウォンを払って損をしたとは思わないはず。私は、満足できました。
それからお粥はとてもやさしい味で、深みもあり。一気に健康になった気分です。お粥は、食べてもあまり満腹感がなかったりするのですが、ここのお粥はサラサラしているのではなく、もったり感があり、量もそれなりにあります。
大食いの私でも、けっこうお腹いっぱいになりました。パンチャンも上品な家庭料理を思わせる味わいで、お粥と一緒に口に入れると、よりおいしさが増している感じ。
お店に行く前、頭に入れておいた方が良いと思ったこと
それは、ゆっくり食べに行きたいと思っている方は、注意が必要かもしれないということです。『味加本』についてネットで調べていた時、ある方が「人が多いわけでもないのに、食べ終わるとすぐに店員さんがお皿を片付けにきて、ゆっくり食べられなかった」と、ブログに書かれているのを目にしました。
サッと食べてサッと帰るのであれば問題ありませんが、食器を下げられて机の上に何もない状態でお店にい続けるのはつらいもの。ちょっと休んでから出ようと思っていても、特に1人の時は、尚さら居心地の悪さを感じるはず。
私は少しはゆっくりしたいと思っていたし、食事をしているとだんだんお客さんが減り、待っている方もいなかったため、時間をかけて食べるようにしました。
ただそのようなスタイルなのか、たまたまなのかわかりませんが、食べ終わった後、ある方がブログで書かれていた通り、店員さんはすかさず片付けにきました……。
『味加本』の感想まとめ
私は基本的に濃厚なものが好きなので、どろっと重みのある『味加本』のお粥は好みでした。香港やタイで食べたのも、口当たりがサラッと軽めのお粥だったため、とても新鮮でした。
メニューは「エビとブロッコリーのお粥」や「かぼちゃのお粥」、ちょっと値が張りますが「アワビと松茸のお粥」など、気になるものが盛りだくさん。量的にも満足できたので、機会があればまた行きたいです。
2021年に閉店しています。