韓国好きな方々にはすっかりおなじみだと思いますが、「モクサル」とは豚の首の部分。外側には厚みのある脂身が付いており、中央には弾力があるのが特徴といわれています。
あっさりしていてとてもおいしいのですが、「韓国通の友だちに、モクサルがとってもおいしい人気店を聞いてきた!」という友人の言葉に、大興奮!
そのお店とは、往十里にある『땅코참숮구이タンコチャムスッグイ』という焼肉店でした。
行った日:2017年3月平日 20時10分
食べたもの:목살(モクサル)
値段:15,000ウォン
『タンコチャムスッグイ』までの行き方は?
地下鉄2号線の「往十里」駅から、徒歩で10分くらいかかるようです。「かかるようです」と書いているのは、私たちはバスを利用して行ったからです。
バスを使った場合も少し歩きましたが、周りに観光客らしき人は一切いませんでした。人通りはそれなりにあったものの、道行く人はみな韓国人ばかり。
私はローカル色が強めのところにこそ、おいしいお店があると思っているため、地元の人しか見当たらないとなれば、ますますお店への期待度が高まりました。そして私たちが下車したバス停からは、徒歩約5分でお店に到着。
お店の雰囲気は?噂通り韓国人でにぎわっている?
到着したのは、平日の20時頃。人気店と聞いていた通り、平日の夜にもかかわらず、お店は地元の人でいっぱい。運良く並ばずに入ることができましたが、少し後から来た人たちは、空席待ち状態になっていました。
歩いてきた道と同じく店内にも地元の人しかおらず、韓国ドラマに出てくるようなローカル色の強いお店という印象。日本人はもちろん、外国人もいませんでした。
『タンコチャムスッグイ』は「モクサル」「カルメギサル」がおススメだそう!
メニューは韓国語表記になりますが、お肉の種類は「삼겹살(サムギョプサル)」「목살(モクサル)」「갈매기살(カルメギサル)」の3種類のみ。
韓国語がわからなくても、これだけ押さえておけば、大丈夫です。値段は、それぞれ200gで15,000ウォンだったので、お値段もリーズナブル。
『タンコチャムスッグイ』は「モクサル」と「カルメギサル」がおいしいと聞いていたのですが、残念ながら「カルメギサル」は売切れ。
ちなみに「カルメギサル」とは、豚の横隔膜と肝臓の間のお肉。希少な部位らしいので、売切れるのが早いのかもしれません。私たちは泣く泣く、「モクサル」のみを注文しました。
ほどなくして、大きな肉の塊が登場!写真を撮っていないのですが、パンチャンは「キムチもやし」のほかに、「おからチゲ」も付いてきます。
それから「業者ニンニクの醤油漬け」も。ホクホクしていて、とてもおいしかったです。
お肉は自分たちで焼かなくても、お店の方が常に気にかけてくれるため、絶妙なタイミングで焼いてくれます。放っておいても、問題ありません。ちゃんと焼いてくれた後は、細かくカットしてくれます。塩、もしくは特製ダレに付けていただきます。
店員さんはお皿にお肉がなくなると、次から次へと、ほいほい入れてくれるのです。お肉はとってもジューシーで、口の中は幸福感でいっぱい!あっという間にたいらげてしまいました。
業者ニンニクという笹の葉を思わせる酸っぱい葉っぱもついてくるのですが、これにお肉を巻いて食べると、さっぱりといただけて美味です。
葉っぱの酸味と肉のうまみが見事に重なり合い、絶妙なハーモニーを生み出すのです。焼肉通でもないためわかりませんが、日本で見かけたことがないため、韓国ならではの味わいではないでしょうか。
往十里にある焼肉屋『タンコチャムスッグイ』の感想まとめ
韓国通の方が教えてくれただけあり、モクサルのうま味を存分に味わえたお店でした。
韓国語で店名の『땅코참숮구이』と入力して検索すると、評価の高いお店として情報が出てくるのですが、日本語ではほとんど情報が出てきません。
穴場なお店だと思いますし、実は友人とも「誰にも教えたくないね」と話していたほど。観光客がおらず、地元の人にこそ愛されているお店に惹かれるという方には、満足してもらえると思います。
次回はぜひ、この時食べられなかった「カルメギサル」も食べてみたいです。
店名の韓国語表記:땅코참숯구이
住所:서울특별시 성동구 행당로17길21(ソウル特別市城東区杏堂路17キル21)
営業時間:16時~24時
休業日:旧正月、秋夕の当日
アクセス:地下鉄2号線「往十里」駅 10番出口より徒歩5分