韓国ごはん

韓国語ができなくても一人で安心して入れる牡蠣料理専門店『モリョ』(閉店)

みなさん、ひとりごはんは平気ですか? 私は、あまり得意ではありません。初めて韓国の地を踏んだのは2014年春のことですが、諸事情により一人旅になってしまったため、食事に関しては本当に悩みました。

今でこそ韓国でも「ひとりごはん」という言葉が聞かれるようになったものの、当時はまだ食事は人と一緒にするのが当たり前と言われていた頃。

毎食コンビニというのは避けたくてネットを検索していたら、ヒットしたのが、光化門にある牡蠣料理専門店『モリョ』という牡蠣料理専門店のお店でした。

とてもおいしくて感じも良いお店だったので、今回は2度目の来店になります。

行った日:2017年7月平日 11時頃
食べたもの:모려정식(モリョ定食)
値段:10,000ウォン

『モリョ』はどこにある?アクセスについて

場所は、地下鉄5号線「光化門」駅から徒歩5分。地上に出ると大使館や新聞社が点在しているという土地柄のせいか、お堅い雰囲気が漂う建物が建ち並び、街を歩いている人もなんとなく真面目そうな方々が多かった印象。

地図に沿ってしばらく歩いていると、ボーリングのピンが見えてきますので、そこから地下に続く階段を降ります。

地下の食堂街には何店舗かお店がありますが、それほど広いわけではなく、お店の位置を示す地図もありました。ただし韓国語表記のため、ハングルがわからない場合、スマホで店名を表示させるなど、見比べられるようにしておくと良いかもしれません




お店の雰囲気は?スタッフの対応は良い?

2014年の来店時、韓国でのひとりごはんが初めてだったのに加え、韓国語も読めない状態だったので、店内の様子をうかがうようにして入りました。するとご主人が、「日本人ですか?どうぞ、どうぞ」と気持ちよく迎え入れてくださったのです。

しかし今回は、緊張感もなくすんなり入店。席につくなりご主人に、「以前、来たことありますよね?」と聞かれたのですが、初めて来た時から3年も空いています……。

ご主人の記憶に鮮明に残るほど、何かをやらかしたわけでもありません。他人のそら似などではなく、本当に合っていたらすごい記憶力です。

ちなみにこのお店の営業日は、平日のみ。お昼12時頃に行くと絶対に込むと思ったので、開店時間の11時に合わせて行きましたが、まだお客さんは誰もいなかったです。

客席から厨房が見えますが、奥様とパートのおばさんがテキパキと厨房を切り盛りしていらっしゃいます。そして店内は広くも狭くもなく、ちょうど良い感じ

4人掛けの席が5卓くらいあり、10名くらい座れそうな座敷席があります。ホール担当はご主人だけのようですが、もし用事があっても声をかけやすい距離感ですので、その点も安心

私がひとりごはんのお店に『モリョ』を選んだ理由

それは、まず自分が牡蠣好きであることそして何より大きな決め手となったのは、ご主人は日本語が堪能だったからです。当時はまだハングルさえ読めなかったため、言葉に対して大きな不安がありました。

しかもコネストさんのホームページで拝見したご主人のお顔の写真がとても優しそうな雰囲気!尚かつ親日家という情報を見て、「ひとりごはんはここしかないっ!」と思ったのです。

ご主人は写真のイメージ通りとても優しく、初めて行った時は、「どこから来ましたか?」「韓国は初めてですか?」など、気さくに話しかけてくださいました

お話をうかがってわかったのですが、日本語がペラペラなのは法政大学に留学されていたご経験があり、その後も度々、来日されているからだそうです。牡蠣が大好きで、韓国語に不安のある方は、『モリョ』なら絶対に心配いりません。

牡蠣を存分に堪能できる「モリョ定食」は絶対に食べるべきメニュー

私が注文したのは、牡蠣チヂミや牡蠣の塩辛などが付いてくる、とってもお得な「モリョ定食」。牡蠣クッパや牡蠣ビビンバといった単品もあるようですが、ご主人も定食を勧めてくださいました。

モリョのパンチャン

おいしそうなパンチャンを次々と運んできてくれた後、品名と食べ方をひとつずつ丁寧に説明してくださいます。さまざまな調理法を凝らした牡蠣料理を一度に味わえるなんて、本当に贅沢!

パンチャンに舌鼓を打っていると、ついにメインの石焼牡蠣ビビンバが登場。できたてホヤホヤの湯気に、パチパチといういい音、そしてビビンバの香ばしい香りに食欲をそそられます

「おいしそ~う!!」とテンションが上がっていると、ご主人が「早く写真撮って!撮って!」と……。言われるがままに写真を1~2枚撮った後、とても手際よくビビンバを混ぜてくださいました。

モリョのビビンバ

自分が混ぜるより混ぜていただいた方が、断然おいしそうな気がします。牡蠣は小粒ですが、決して少なくはなく、ご飯に対してバランスの良い配分で入っており、旨味も味わえました

牡蠣づくしの上、大満足のボリューム。もう本当にお腹パンパンでした。それでも日本円にすると、大体1,000円前後で食べられるなんて本当に幸せ

しばらくゆっくりしたかったものの、案の定、12時前になるとお客さんがどんどん増えてきたので退散。ご主人は「またきてくださいね~」と言いながら見送ってくださいましたが、お世辞抜きで今回も「また来ます!」と即答。

おいしい食事に加え、ご主人のやさしい人柄、込まない時間に行けばゆっくり食事ができるため、ひとりごはんにはもってこいのお店です

光化門にある牡蠣料理専門店『モリョ』の感想まとめ

牡蠣料理専門料理のお店は、日本ではなかなか見かけない気がします。オイスターバーなどはあっても、お値段も結構しますよね。しかし、『モリョ』ではいろいろな調理法の牡蠣料理を楽しめる上、10,000ウォンでいただけるなんて、コスパ高すぎ

12時頃にはどんどん人が入ってきていたし、今はどうかわかりませんが、以前あるブログに「行列ができていた」と書かれていた記事を見かけたこともあるので、本当に人気のお店なのだと思います。

ひとりでも入りやすく、居心地の良いお店。そして牡蠣好きな方には、とても魅力的なお店です。

2022年9月追記:閉店情報を確認しました。オーナーさんが本当にやさしくてごはんもおいしくて、何度でもリピートしたくなるお店でした。韓国が初めての方にはぜひ行っていただきたいお店でしたが、お店を閉められたようです。

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