仁寺洞・鍾路

【鍾路3街】韓国ドラマで見て憧れていた飲み屋屋台で、ついにお酒を飲んだ!

屋台は、韓国語で「포장마차(ポジャンマチャ)」。韓国語の先生(韓国人)曰く、ちゃんとビニールで覆われている中で飲食ができる場所をそのように呼ぶのだそう。

私にとり韓国の飲み屋屋台は、あこがれの場所でした。なぜならば、ドラマの中で主人公たちがお酒を飲んでいるシーンを見て、ずっと行きたかったから。

ところが、今の今までなかなか訪れる機会がなく……。いつか行ってみたいと思っている間に法律による取り締まりがどんどん厳しくなり、屋台の数はめっきり減っったようです。

それでも、場所によってはちゃんとした屋台が残っています。いくつか教えてもらったのですが、初めてなこともあり、有名な「鍾路3街」へ行ってみました。

1回目に行った日:2018年11月10日(土)20時15分
食べたものとお酒の料金:「오뎅탕(オデンタン)」 12,000ウォン
「막걸리(マッコリ)」 3,000ウォン
2回目に行った日:2018年11月12日(月)19時15分
食べたものとお酒の料金:「꼬막(灰貝)」 15,000ウォン
「막걸리(マッコリ)」 3,000ウォン、「매화수(梅酒)」 4,000ウォン

ずらりと並ぶ屋台にテンションが上がる!

地下鉄1・3号線「鍾路3街」駅の5番出口を上がって右を振り向くと、たくさん並んでいる屋台。

最初に屋台が5店舗くらい続けて建っているのですが、土曜の20時という時間帯だったせいか、すでにどの屋台も人でいっぱい。2席くらい空いていても「どこのお店がいいのかな?」と迷っている間に、お客さんがスッと入るため私たちはいつまでもお店に入れぬまま。

仕方がないのでもう一度引き返してみたものの、やはりすぐに空くわけもなく……。さらに突き進んでみると、また数店舗の屋台が。

駅から少し離れている分、空いているところはありましたが、「店主がこわそう」「値段がよくわからない」などを理由に、なかなかお店を決められない。

うだうだしている間に屋台街は行き止まり。またもやてくてく引き返しながら、もう空いている屋台があったらそこに入ろう!と決めて様子をのぞいてみるも、どこも満席。

結局、駅の近くまで戻ってしまい「今日は帰るしかないか~」とあきらめていたところ、空いている屋台を発見!ここしかないと覚悟を決め、えいやっと勢いで入ると、アジュンマが笑顔でカウンター席に通してくれました。や、やっと座れた!!

とても感じが良い雰囲気の屋台に入ることができました!

アジュンマは終始笑顔で対応してくれて、お店の雰囲気もとても良い感じ。お客さんは韓国人ばかりで、年齢層はさまざま。20代のカップルや若い女性同士も多くてびっくり!韓国人の先生から、「今の時代、屋台は決して安くはなくなった」と聞いており、若い人が行くイメージがあまりなかったからです。

意外な客層に驚いたり屋台の雰囲気を楽しんだりしながら友人とうだうだ話をしていたら、隣に座っていたカップルに話しかけられました。「日本が好きだけど、特に大阪が好きです」とのこと。

「そこから来たよ」と言ったらめっちゃ喜んでくれました。私たちもうれしいよ~。ちなみに隣のカップルは大学生かと思ったら、20代後半の会社員でした。見た目では年齢はわからないですね。

ちなみに、韓国人はみんな焼酎を飲んでいるのが疑問だったので、「なぜマッコリより焼酎が好きなのか」とたずねたら、「特に男性はマッコリなんか飲んでいたら弱いと思われます」との返事が。だから焼酎を飲むのだと教えてくれました。席が近いと地元の人と触れ合えるのも楽しい。

日本語メニューはあったけど、必ずしも理解できるものではない

日本語メニューはありましたがちゃんと訳されているわけではなく、中にはハングルの読み方がただ日本語表記になっているだけのものも。これ、韓国あるあるです。

とりあえずお店に行った日は少し寒かったため、私たちは大好きな「オデンタン」を注文。そして、周りはみんな焼酎を頼んでいましたがマッコリを頼みました。

パンチャンは、ムール貝ときゅうり

韓国ではよく見かけるムール貝。日本では、なかなか食べる機会がないため、とってもうれしい!スープはさっぱりしているのですが、出汁がしっかり出ていて美味。

そして、手前に見えるきゅうり。日本のものと比べ、少しやわらかめでとってもみずみずしかった!酢とコチュジャン、プラス何かを混ぜたような合わせ味噌も、さっぱりしており、みずみずしいきゅうりとの相性抜群!

おいしい出汁が、舌を大満足させてくれるオデンタン

魚のすり身でできている、この平たい練り物が個人的には大好きです。噛み応えがあり食感も◎。韓国のおでんと日本のおでんは味付けが異なりますが、こちらはこちらであっさりとした出汁のうまみがあり、何度でも食べたいと思う味わい。

マッコリは、めちゃくちゃ冷えていました。クーラーボックスから出されていましたが、中に氷がたくさん入っているのでしょうか。とにかくキンキン!肌寒い日に飲む冷たいマッコリは、新鮮な印象。

ちなみに、私たちはこの屋台のお料理の味や雰囲気がすっかり気に入り、旅行初日だけではなく翌々日も行きました。

旅行3日目の屋台の中の様子

平日の19時過ぎに行ってみたら、この時は席が空いていてホッとしました。アジュンマが覚えてくれており、またもや笑顔で迎えてくれました。

私がひとつの椅子に荷物をたくさん置いていたらドサッと落ちてしまい、近くにいたお客さんが椅子を持ってきて「これに置きなさい」と言ってくれました。こういうやさしさに触れられるのも、うれしいところ。

韓国人に大人気のメニュー「꼬막(灰貝)」を注文

さて、折角なのでこの日は人気メニューを食べたくてアジュンマに聞いてみたところ、「꼬막(灰貝)」がよく注文が入るそう。たしかに周りのお客さんはほとんど食べていたし、友人から「おいしい」聞いていたのを忘れていました。なので迷わず注文。

「꼬막(コマッ)」って赤貝に似ているなと思っていたら、どうやらその仲間なのだとか。日本では見かけないのは、ほとんど採れないから。一方、韓国では全羅南道地方の特産品と知られ、なじみのある食べ物らしいです。

アジュンマが作ってくれる特性ダレは何でも合いそう!プリプリの灰貝につけて食べると、これまたお酒がすすみます。

それから「生ダコ」も人気のようです。アジュンマが水槽に手を突っ込みタコを持ち上げる場面は何度も見たし、あちこちのテーブルの上に置かれていました。

肉も海鮮も、ちゃんと冷蔵庫で保存されているから新鮮で安心。

そして、今日はマッコリに加えて韓国の梅酒「매화수(メファス)」を飲んでみることに。アルコール度数は、14%。

日本の梅酒は甘いイメージが強いのですが、こちらは甘さがなくさっぱり飲めます。なので、どんどんお酒がすすみ、だまされそうなお酒。

ゆっくり屋台の雰囲気を堪能したかったのですが、だんだん寒くなりトイレにも行きたくなってきたので退散。

鍾路3街の屋台で、お酒を飲んだ感想のまとめ

私たちがお邪魔した屋台にいらっしゃったアジュンマは、簡単なあいさつや数字なら日本語でもわかるようでした。あと男性が1人いらっしゃったのですが、だんなさまでしょうか。アジョシもやさしくて、いつも笑顔で注文を聞いてくれました。

ちなみに、お料理の値段は量から考えても決して安くはありません。「鍾路3街」の場合、値段を掲示されている屋台もあり比較してみると、ここが特別高いわけではない感じ。

韓国人の知り合いにもアドバイスされた通り、屋台は1軒目ではなく2軒目使いにされた方が良いかもしれません。お酒は安いので、つまみはほどほどにしてアルコールで喉を潤すことを目的にすると、お財布の心配もいりません。

屋台は少し敷居が高い印象があったものの、一度経験してみると地元の人たちとも触れ合えて本当に楽しかった!「屋台に挑戦してみたい」と思われている方は、ぜひトライしてみてください。

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