『KTX』とは、釜山や大邱など各主要都市を結ぶ超高速鉄道のこと。たとえばソウルから東大邱駅までは1時間50分、釜山へは2時間30分で着きます。
ちょっとソウルから足を延ばし、ほかの都市へ旅行してみたいなと思った時とても便利な乗り物。この夏、実際に私も切符を購入してソウルから東大邱、東大邱から釜山間を乗車してみたので、その時の体験をもとに記事を書きます。
KTXチケットの購入方法について
切符の買い方には3種類の方法があります。
インターネット
まずひとつめは、「KORAIL」の公式ホームぺージでの購入。右上にある言語選択できるボタンで日本語を指定すればOK。
希望の列車と日時を指定後、名前やパスポート番号、国籍とメールアドレスを入力するようになっています。決済方法はクレジットカード。
乗車券は駅の窓口で引き換え。ですので、予約確認証をプリントアウトもしくはスクショしておいてください。キャンセルなどはホームページ上で手続き可能です。
自動券売機
ソウル駅には自動券売機もありますが、対応言語は韓国語もしくは英語のみ。こちらもインターネット同様、決済はクレジットカードになります。
ソウル駅の窓口
インターネットも自動販売機もクレジットカード決済のみ。ただ、窓口では現金の使用が可能です。カード決済に抵抗があるという方には、こちらがおススメ。
ちなみに私はあまりにも早口でしゃべられると、韓国語を理解するにはまだ時間がかかります。スムーズに購入するため、必要事項をあらかじめメモにしておきました。今回はこの夏にソウルから東大邱へ行く際、実際におこなった方法を紹介します。
窓口で購入する際のメモ準備のために抑えておきたいポイント
ホームページで時間と空席状況を調べる
私たちはソウルから東大邱に行きたかったので、出発する日にち、場所を選択して時間を調べました。すると、希望の時刻を調べられます。空席があるかどうかもわかり便利。
一般室と特等室がある
「一般室」は日本の新幹線でいうところの「普通車」、「特室」は「グリーン車」に匹敵します。「特室」と言われるだけあり、「一般室」より料金は少しお高め。
実際、両方に乗ったと言う友人に聞いたところ、日本のグリーン車ほどではないものの、「一般室」に比べればやはり「特室」のほうが快適なのだそう。
KTXにも車両の種類があります。ソウルから東大邱に行く際に乗ったのは、韓国鉄道の代表格な的存在で、フランスTGVを模したと言われる高速列車用車両。
節約のため「一般室」を選択。電車内は以下のような感じでした。
やや狭い印象はあったものの、LCC愛用者の私からすれば大した問題ではなかったです。
ただし気を付けたいのは、写真をよく見てもらうとわかるのですが、車両の半分の座席は進行方向を向いているのに対し、あとの半分は逆向き。
後ろに人が座っていなくても椅子を回転させられないため、進行方向と逆向きで乗ることに。
ただ、この点切符を購入する際に座席が空いていれば、進行方向を指定すると問題を回避できます。
メモを見せるだけで、本当に購入できたのか?
英語でも良いのですが、私は韓国語で必要事項を記載して窓口のスタッフに渡しました。
たとえば……
乗車希望日 | 12월 24일(화)[12月24日(火)] |
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行先 | 서울에서 동대구까지[ソウルから東大邱まで] |
出発時間 | 12시 30분[12時30分] |
人数 | 어른 2명[大人 2名] ※4~12歳は子供(아이)料金になるので、大人か子供かの記載が必要になります。 |
一般室/特室の種別 | 일반실[一般室]/특실[特室] |
★曜日については、以下を参考にしてください。
日曜日 | 일요일 |
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月曜日 | 월요일 |
火曜日 | 화요일 |
水曜日 | 수요일 |
木曜日 | 모교일 |
金曜日 | 금요일 |
土曜日 | 토요일 |
★進行方向の座席をリクエストしたい時
進行方向の席がいいです。 | 순방향 좌석이 좋아요. |
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進行方向の席でお願いします。 | 순방향 자리로 주세요. |
これで、無事に購入できました!
もらったのはペラペラの紙切れ。チケットの発券後、韓国語ですが、駅員さんが切符を見せながら指差しで乗車日や電車の時間など間違いがないかどうか、ちゃんと確認してくれます。
東大邱駅で購入した時にも同じように確認してくれたため、間違っていた場合は指摘すれば問題ありません。
ちなみにソウルから東大邱までは、一般室で43,500ウォンでした。(2018年7月)
もちろん前もって切符は購入可。出発日でなくても、時間に余裕がある時に買っておいたほうが安心な方は、事前の購入をおススメします。
ソウル駅構内のKTX切符売り場はどこにある?
ソウル駅の2階にあります。地下鉄1・4号線を利用して行く場合、ソウル駅で下車し、1番出口を出ます。改札を出て、目の前のエスカレーターを上っていき、地上が見えてくると、右手にあるのがロッテマートで、ソウル駅は左側。
そのまま駅舎の中に入っていくと、左側に切符売り場があります。
いつ通っても、それなりに人が並んでいます。私たちが行った時も人がいましたが、売り場は広く、思ったより購入には時間がかかりません。
切符を買って、KTXに乗る
電光掲示板にて、自分が乗る電車が止まるホームの番号を確認します。改札はないので、そのままエスカレーターで下に降り、列車に乗車して大丈夫です。
ちなみに下の画像の写真は、「KTX-山川」という車両。東大邱から釜山に移動する際、乗車しました。
KTXの改良版とも言われているそうで、こちらの座席はすべてが進行方向を向いています。全座席が回転式になっている点も、ソウルから東大邱へ向かう時に乗ったものとは異なります。
またKTXより少し広めでも、やはり日本の電車に慣れていると狭く感じます。
実際に切符を購入して、KTXに乗った感想まとめ
とりあえず切符を買いたい旨は韓国語で伝えましたが、メモを見せただけでもちゃんと切符は買えました。韓国語を習い始めた方、韓国語をちょっと使ってみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
そして、初めてKTXに乗りましたが、やはり日本の特急や新幹線の方が広々していて快適に感じられました。ただ、その国のものを楽しむのも旅の醍醐味のひとつ。これはこれで貴重な経験になりました。