【釜山名物】「テジクッパ」！西面にある『松亭３代クッパ』で食す！

大邱は1泊2日の予定だったので、次に向かったのは釜山。ソウルから大邱に移動した時と同じく、朝は食事をしていなかったので、またもやお腹ペコペコ。

食べようと決めていたのは、釜山名物の「テジクッパ」。韓国語で「テジ」は「豚肉」、「クッ」は「スープ」、「パッ」は「ごはん」を意味しています。どのようなメニューかと言えば、豚骨をじっくり煮込んだスープに、豚肉とご飯を入れていただく料理です。

ちなみに私には、ずっと忘れられない味がありました。以前、釜山に来た時に友人とふらっと入った『松亭(ソンジョン)３代クッパ』の「テジクッパ」！「また来たい～！」と思いを馳せること、約1年半。久々に、あの味を堪能してきました！

『松亭３代クッパ』は、約70年続く「テジクッパ」の老舗

店名に3代とある通り、『松亭３代クッパ（ソンジョンサムデクッパ）』は現在、3代目となる息子さんが引き継がれているのだそう。創業は1946年で、およそ70年続く老舗店です。

私たちが行ったのは14時前で、お昼のピークはもうとっくに過ぎている時間。しかし店内は、7～8割くらい埋まっていました。人が出ていっても、またすぐに入ってくる。入店してすぐ写真を撮った時は空いている席もありましたが、実はこの後、お客さんで埋めつくされていきました。

前にきた時は、19時くらいだったはず。その時も、同じようににぎわっていました。観光客だけではなく、普通に地元の人もたくさんいるので、本当に支持率が高いクッパ屋さんであるのは、間違いないでしょう。

久しぶりに、定番の「テジクッパ」を注文！

日本語メニューがあるので、韓国語がわからなくても大丈夫です。お店で働くアジュンマも、人によってはカタコトの日本語を使って話してくれます。

お店は込んでいるものの、さすがスピードメニュー、約5分で登場。久々の対面に、テンションが上がります。ちなみに、疲労回復などを促す豚肉を使っている「テジクッパ」は、栄養満点なのがうれしいです！旅行中の食事にも、ピッタリ！

お肉のサイズは、大きめ！それから、上からだとわかりにくいのですが、厚切りです。しかも何枚も入っているので、食べても食べてもまだある！という幸せを感じられます。そして豚肉が、何ともやわらかいのです。

その理由は、豚骨スープと豚肉を一緒に煮込むからなのだとか。お肉は煮ると、堅くなる要因のコラーゲンが溶け出すため、やわらかくなります。ただしダラダラ煮込んでいても、意味がありません。煮込み方も、おいしさのポイントです。

初めて「テジクッパ」を食べる時は、臭みがあるのでは？と気になったのですが、嫌な匂いはありません。じっくり煮込むことによって、匂いが消されるよう。

そのまま食べてもいいのですが、コクのある醤油ダレにつけると、味の変化を楽しめます。このタレの旨味も、味わい深いです。

「テジクッパ」のおいしさを引き立ててくれる薬味の存在

調味料が入っていない分、スープはとてもあっさりしています。そこで欠かせないのが、薬味の存在。ニラやキムチ、小エビのようなアミという食材を使った塩辛など。

これらをクッパの中に入れると、さまざまな旨味が溶け出し、絶妙な味わいを生み出すのです。アミの塩辛は、どばっと入れてしまうと塩辛くなるので、自分の舌との相性を見極めながら、少しずつ入れるようにします。こうして、自分好みのオリジナル風味に仕上げられるのも楽しい！

汁ものに関しては、私はどうしても最後にスープだけが余る食べ方をしてしまいます。いつもなら残すのですが、ここの「テジクッパ」の味はちゃんと覚えておきたくて、具を食べ終わっているにもかかわらず、いつまでもスープをすすってしまいます。

あっさりめの味で、さらさらいけるため、まだまだ食べられるかな～と思えます。しかしこのお店では素麺も付いてくるので、女性の場合、これだけで十分お腹いっぱいになるのではないでしょうか。

私のお気に入り！『松亭３代クッパ』の感想まとめ

私はめっちゃ頻繁に渡韓できるわけではないため、おいしいお店を見つけても、できるだけ同じところは避けています。理由は単純に、いろいろなお店に行きたいから……。しかしここの「テジクッパ」に関しては、釜山旅行のたび必ず来たいと思うほど。

ただ西面にある「テジクッパ通り」には、通りという名がついている通り、ほかにも食べられるお店があります。いろいろなお店を渡り歩き、食べ比べをしてみるのもおもしろいかもしれません。

とは言え、ほかのお店も気になるところですが、「テジクッパ」といえば、私は結局また、『松亭(ソンジョン)３代クッパ』を選んでいると思います。

ちなみに24時間営業なので、昼食や夕食以外にも、飲んだ後にラーメンを食べる感覚で、寄っても良さそうです。また韓国人のように、お酒を飲み過ぎた翌日の朝、酔い覚ましで食べるのもいいかも。

それから一人席はないため、相席になるかもしれませんが、一人で食べに来ている人もいたので、ひごりごはんでも気軽に食べにこられそうです。